「部下が育たない!!」後輩指導へ悩む人への教え方入門
【マンガでよくわかる行動科学を使ってできる人が育つ!教える技術】
【writer】Realize運営 辻野美紀
「一生懸命教えても部下の成長が見られない……」
「教えるのが苦手で自分で全部仕事をしてしまう」
人生、人に何かを教える機会はよくあるもの。
そして教えることに対しての苦手意識を持っている人も、少なくないのではないでしょうか。
私自身、アルバイトでの後輩指導や、そもそも指導でなくとも相手に何かを伝えること・身に着けてもらうことに対して強い苦手意識がありました。
そこで今回は、
『マンガでよくわかる 行動科学を使ってできる人が育つ! 教える技術』に基づき、
後輩指導や教えることへ悩む人への教え方入門として、
3つのポイントを厳選してお伝えします!
そもそも教えるとは?
教え方に悩む人は、【教えた相手が結果を出していない】ことに悩んでいるのだと思います。
良い結果を出すためには何が必要なのでしょう?
答えは、
【よい結果を出すための行動】です!
教えるということは、
・相手が望ましい行動を身に着けていない場合→望ましい行動をできるようにすること
・相手が間違った行動をしている場合→望ましい行動へと変えること
そしてそのための教え方として、行動科学が役立ってくるのです!
①「わかりました!」をあてにしないこと
「「わかりました!」って言ったのに、わかってないじゃん!!」
こう思ったことはありませんか?
本書では、「本人が本当に分かったのか」を確認する方法として、以下の3つの方法を提案しています。
- 復唱する
- レポートを書かせる
- 成功パターン・失敗パターンを考えさせる
これにより、相手の理解度を把握すると同時に、自分の教え方を省みることもできます!
②具体的な行動で指示・指導すること
「やってほしいのはそういうことじゃなかったんだけどなあ…」
指示・指導の仕方を変えてみることでこう感じることがなくなるかもしれません!
指示・指導をするときは、行動分析学で行動を定義している【MORSの法則】に基づき表現するといいとのこと。
【MORSの法則】は以下の4つの条件で成り立っています。
M:Measured(計測できる)=数値化できる
O:Obserable(観察できる)=誰が見ても、どんな行動をしているのかわかる
R;Reliable(信頼できる)=どんな人が見ても、それが同じ行動だと認識できる
S:Specific(明確化されている)=何をどうするかが明確になっている
例えば、
「計画書をできるだけ早く提出するように!!」というのは、一見行動のようですが上記条件を満たしていません。
これは、MORSの法則に沿って言い換えると、
「計画書を明日の午前11時までに私のメールに添付して送ってください」
と言い換えることが出来ます!!
この伝え方には、
- 行動の行き違いが起こらない
- 指示したことが実行されているかが一目でわかる
というメリットがあります。
③補助輪を外してあげること
自転車の補助輪は、補助輪なしで乗れるようになるためにあります。
最初出来ないうちにサポートをしてあげることは大切ですが、
それはあくまで【正しい行動を1人でできるようになるため】
しかるべき時に、補助輪を外してあげましょう。
当たり前のことのようにも思えますが、忘れがちかも。
この点をしっかり頭に入れてみれば、あなたの教え方が変わってくるかもしれません!!
■まとめ
- 「わかりました!」をあてにしないこと
- 具体的な行動で指示・指導すること
- 補助輪を外してあげること
教え方入門として、上記3つのポイントを厳選してお伝えしました。
本書はマンガ中心のため、
「うんうんわかる!!」と主人公に感情移入している間にサクッと読み終えることができてしまいます。
休憩中・就寝前・移動中などに読むのにぴったり!
読書の入門としてもおススメです!