【相手に受け入れてもらいやすい伝え方「アサーション」って知ってますか】
他者とのコミュニケーションで有効なある方法
【writer:池田友成】
こんにちは!
突然ですが、みなさんの中に
「無理な頼まれごとをした時に断ることができない」
「思い通りにいかないことに、イライラを感じてしまう」
「人と関わることが苦手、人間関係がうまくいかない」
といった悩みをお持ちの人はいませんか?
自分の意見や気持ちを相手に伝えることは大事なことです。自分の意見や気持ちを後回しにしたり、ごまかしたりせず自分でまずははっきりさせ、それを伝えなければ自分の中にストレスが溜まっていってしまうでしょう。
とはいっても、自分の思いを他人に伝えることって簡単なことではありませんよね
そこで、今回は他者とのコミュニケーションに有効な手法の1つとして、アサーションを伝えさせていただきます。
そもそもアサーションって?
「自分も相手も大切にする自己表現」という意味です。
それは日頃の人間関係において、自分の言いたいことを大切にして表現すると同時に、相手が伝えたいことも大切にして理解しようとするコミュニケーションです
○3つのタイプの自己表現
アサーションを理解していただくためにまずは、3つのタイプの自己表現を説明します
- 非主張的表現
- 攻撃的自己表現
- アサーティブ
・非主張的自己表現
自分の考えや気持ちを言わず、言いたくても自分を抑え、結果として相手の言うことを聞き入れてしまう
・攻撃的自己表現
非主張的自己表現の逆で、自分の考えや気持ちを伝えることはできるが、自分の言い分わ通そうとして、言い分を相手に押し付けたりする
・アサーティブ
非主張的自己表現と攻撃的自己表現の黄金比率とも言える自己表現
この3つのタイプを次のケースに当てはめるとこんな風になります
・ケース
商品を買うため、レジに並んでいたところ、自分の前に、順番を守らず、横から入ってくる人がいました。
・非主張的自己表現
内心ではイラッとしたが、相手には何も言わない
内心は納得しないまま自分の意見を飲み込んでしまい、行動できなかったことに後悔をする。
さらに、横入りをした相手もそんな思いをしている人がいることに気づかない。
・攻撃的自己表現
横入りをした人に怒りを感じ、怒鳴りつけて列からどかせようとする
自分の意見が通ったことで、自分は満足するが、怒鳴られた方は侮辱されたきもちがして、不愉快になる
横入りしたのが悪いのですが…笑
・アサーティブ
自分が先に並んだことを伝え、丁寧にかつはっきりと後ろに並んで欲しいことを伝える
自分は横入りをした相手に意見を伝え、お互いが納得できる行動を目指す。相手の異なる意見と葛藤が生じることも覚悟して歩み寄れるならそうしようという気持ちもある
アサーティブな自己表現方法をとることで、相手も自分も納得できる結果を導くことができることが分かっていただけたでしょうか
○最後に
私たちは、いつでも自分も相手も大切にしたコミュニケーションができるとは限りません。言いたいことが言えなかったり、言い方を知らなかったり、言いたいことがはっきりしなかったり、はっきりしていても言ってよいか迷ったりします。
自己表現には、個人的な事情や、社会的な背景が絡まったりすることもあります。
したがって、1発で自分も相手も大切にしたやり取りをするのは難しく、誰にもコミュニケーションの問題は起こります。
しかし、人はコミュニケーションなしでは生きていけません。
アサーションは単なる表現法の問題の解決策ではなく、関係のあり方として受け取っていくと、関係づくりのコミュニケーションの道が開けるように思います。